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Candy Cotton

mai worksさん​

 『ガイドブック』、パッと見た表紙や、そして手に取った時の感触もやわらかい印象です。購入してくださった方たちからも、「カワイイ!」と思わず言葉を発されるのを聴くと、嬉しい気持ちになります。

 そのようなデザインを担当してくださったのは、mai worksのマイさん。

 デザインという方法と抜群のセンスで、異なる立場にある人たちを丁寧に紡いでいく、哲学のある作品を創る方です。

 代表的な作品に、『ほめ言葉のシャワー』という小さな素敵な冊子があります。

 

 今回、マイさんは、社会的養護の当事者の近くにいるCVV&私(まさぴ)と読者の方たちの間にいる存在でした。

 最初に、マイさんの提案を受け、『ガイドブック』のコンセプトを明確にしました。それが、こちら。→

 問題を初めて知る方たちは最後まで読み進められるように支援を担っておられる方たちは、ご自身を振り返ることができるように何よりも当事者を傷つけるものにならないように…。

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 本作品で、マイさんは、立場の異なるそれぞれの読者の方にCVVと私のメッセージが届くよう、さまざまな工夫を凝らしてくださいました。

 そのアイディアのひとつが、シーちゃんとヴィヴィちゃん。枠外に登場する二人は、読者の理解を助けてくれることでしょう。

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 どのような冊子であるのかについては、マイさんの紹介文から少し引用。
もともとは、彼女が育った紅茶の時間という場所をふりかえってまとめた、マイさんの大学の卒業論文です。

 生後9ヶ月の頃から、オープンハウス「紅茶の時間」という場で育った私には、ある時は交差点のように、またある時は受け皿のように、人と人が出逢い、交わり、ゆるやかに変わってゆく――
この「場」って、いったいなんなんだろう、そして、「場」それ自体もまた変わってゆくのは、一体どういうことなんだろう。
 そこには、一対一で誰かと向き合うのとは違う、不思議な力があるように思えてなりませんでした。

 長年抱き続けてきたこんな素朴な疑問を、なんとか解き明かしてみたいと、「セルフヘルプ・グループ/自助グループ」を切り口にして、“「紅茶の時間」を社会学する”ことを試みたのが、この作品です。

 CVVも、彼女が育った「紅茶の時間」同様、ひとつの「場」です。
 そして、彼女が取り上げた「セルフヘルプグループ」もまた、CVVのひとつの機能です。

 合わせて読んでいただけたら、当事者活動や、セルフヘルプグループがどのような場所であるのか、さらに理解を深められるのではないかと思います。

 自分が自分らしくいられる「場」が一つでもあれば、人は生きていけるような気がしています。
そのヒントが『場の持つ力』から学べるのではないでしょうか。

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