この度、CVVと共著で『社会的養護の当事者支援ガイドブック』を発刊いたしましたどのような冊子かと言いますと…
そのタイトルの通り、社会的養護の当事者を尊重した支援のエッセンスを凝縮した冊子です。これまでのCVVが行ってきた実践や学びをもとに、社会的養護で育つ・育った人とともに生きていく、時に支え、支えられたりする時に必要とされる考え方を伝えています。
もう少し具体的に説明すると、
社会的養護で育った経験のある人たち(社会的養護の当事者)の相談支援において大切な考え方や必要となる情報を提供
CVVスタッフのインタビューを交え、当事者の傾向とともに当事者の力を信じた支援のエッセンスを伝える
これまであまり発信されてこなかった、当事者活動における支援の全体像を伝えるというものです。
一般の読者から専門家、そして当事者の方まで、様々なスタンスの方が、それぞれに想いを巡らせるような、そして、それぞれの立場で必要な情報を得ることができるような冊子となればと思っております。
本冊子を発刊するにあたって、イラストをりさりさん にイラストをお願いしました。
児童養護施設で生活した経験のある漫画家、りさりさん。社会的養護の当事者の世界観を優しく伝えてくださっています。
そして、デザインを担当してくださったのは、maiworks さん。
いつも「かわいい」と思わず言ってしまうマイさんの作品。
デザインのおかげで、時に読み進めるのが困難になる社会的養護の困難な実情をわかりやすく、最後まで読者をガイドしてくれます。
まさぴです。
ご無沙汰しております。
『社会的養護の当事者支援ガイドブック』
目次
はじめに
1.社会的養護で育つということ
(1)社会的養護とは
(2)社会的養護を離れてからの困難
2.CVVとは
3.「相談者」としての社会的養護の当事者の傾向
(1)いつでも転げ落ちる可能性がある
(2)相談の段階までにたどり着けない困難
(3)相談を継続することが困難
4.CVVにおける相談支援プロセス
(1)小さい声/つぶやきを拾う
(2)役割分担しながら伴走する
5.相談に乗るうえで必要な知識や考え方 ~CVVの相談支援で大切にされてきたこと
(1)社会的養護/相談支援の基本を知る
(2)支援者自身の家族観を見つめる
(3)当事者に対する尊重を忘れない
(4)相談のプロセスそのものが重要
(5)自分で選んで決めて、引き受けられるよう支援する
(6)人をつなげ、増やしていくという視点をもつ
おわりに
【巻末資料】
CVVの活動についてのご案内
社会的養護の当事者に関連するブックリスト
購入方法
価格;900円
(本書による収益は、CVVの運営費となります。)
ご購入方法は、次の3つです。
1、CVV事務局でのご購入
〒537-0024 大阪市東成区東小橋2-5-32
eトコ・プロジェクト内 Mail:yes_cvv@yahoo.co.jp
(件名に「当事者支援ガイドブック」とお書きください。)
送料は、1部~5部198円、6部~10部396円
(クリックポスト利用)
【郵便振替口座】
00910-3-253230
口座名義 CVV
お支払は、郵送時に同封する振込用紙(郵便振替)にて。振込手数料は、申込者負担とさせていただきます。
3、カライモブックスさんの実店舗および
冊子の情報
著:長瀬正子 + Children’s Views & Voices
イラスト:りさり
編集・デザイン:mai works
発行元:Children’s Views & Voices
2015年2月発行
A5版
86ページ
¥900(税込)
著者プロフィール
○ 長瀬正子(ナガセマサコ)
佛教大学社会福祉学部 社会福祉学科 講師。1977年愛知県生まれ。社会的養護で育つ子どもや若者の権利を保障するための理念や方法について研究。2003年からCVVのスタッフとして運営を担い、当事者の声に多くを学んできた。長らくCVV・研究・教育(大学のお仕事)の三足わらじ生活を続けてきたが、現在は、小さい子どもの育児があるため運営はお休み中。主な著書に『児童養護施設と社会的排除-家族依存社会の臨界』(共著)(解放出版社、2011年3月)など。
○ りさり
1歳から9歳まで児童養護施設で生活した漫画家。作品に『いつか見た青い空』(2010,新書館)、『きみとうたった愛のうた』(2014, 新書館)。