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読売新聞掲載されました

読売新聞に掲載されました。

cvvには色々な活動があります。

その中の「よりみち堂」での様子が掲載されています。


ご関心のある方は、ご連絡お待ちしています。


虐待や病気などが原因で親と暮らせず、府内の児童養護施設で育った人たちでつくる自助団体「Children’s Views&Voices」(CVV)が、施設出身者と一般の人が一緒に料理を作り、食事をして交流する事業を1年ぶりに再開した。施設出身者は頼れる身内がいないことが多く、代表の徳広潤一さん(24)は「気軽に仲間を作り、相談できる居場所にしたい」と話している。(増田博一)


 事業の名は「よりみち堂」。仕事帰りにふらりと立ち寄り、ともに和やかな時間を過ごしたい。そんな思いで2008年5月から始まったが、スタッフ不足などで昨年1年間は休止した。


 しかし、施設出身者が悩みを打ち明けられる場所は少ない。東京都の調査では、施設を出た子どもの悩みは「孤独感、孤立感」(30%)、「金銭管理」「生活費」(各25%)、「職場の人間関係」(22%)の順に多く、6人に1人は誰にも相談できずに抱え込んでいた。


 CVVでも、よりみち堂を休止した後、「定期的に開かれる居場所がほしい」という声が強まり、今年は毎月1回開くことになった。


 徳広さんは居場所の大切さを痛切に感じ、事業の再開を進めてきた一人だ。


 小学生の頃、父親がパチンコにのめり込み、負けると何度も頭を殴られた。小学6年からは施設で暮らした時期が長く、高校生になると親の借金約1000万円を返すために兄弟とアルバイトをしたが、返済のメドはたたなかった。そんな時、CVV所属の弁護士に債務整理をしてもらい、同じ境遇の仲間に励ましてもらった。今は金属加工工場で働いている。


 5月、ほぼ1年ぶりのよりみち堂が大阪市東成区の民家を利用した貸しスペース場「eトコ」で開かれた。施設出身者や一般参加者ら12人が集まり、豆ご飯と天ぷら、みそ汁を作った。「久しぶりやな」「やっぱりみんなで食べるとおいしいなぁ」。とりとめのない会話を交わした後、再会を約束して家路に就いた。


 徳広さんは「施設出身というだけで就職で差別されたり、職場でいじめられたりすることもある。施設を出れば職員に相談しにくい人も多い。支え合える仲間を見つけるきっかけになれば」と期待している。


 CVVは、施設を訪問して子どもたちの相談に乗る事業、施設出身者による講演会なども行っており、施設出身者に限らず活動への参加者を募っている。活動の問い合わせはCVVのメール(yes_cvv@yahoo.co.jp)へ。

(2012年8月15日 読売新聞)

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