top of page

関西KSSW勉強会での講演

  • 執筆者の写真: cvv
    cvv
  • 2011年5月25日
  • 読了時間: 3分

初めまして スタッフのSです


5月22日(日) eトコで、関西スクールソーシャルワーカーの定例勉強会がありました。


CVVのメンバー2人(Jくん&Cさん)とスタッフS(私)の合計3名で

「児童養護施設と学校」について、講演をしました!


スクールソーシャルワーカーの方を中心にフリースクールの方など約25名の方が お休みのところ参加くださいました。


ありがとうございました~


JくんとCさんはこれまでの ライフストーリー を 「年表」にして、 当時の思い とともに 順に話してくれました。


この年表というのが優れものでして・・・(スタッフMさん作)

 横軸は、0~30歳までの「年齢」を、縦軸は、「生活しているところ」と「社会とのかかわり」の2つを縦に並べて書いていく というものです。


 「生活しているところ」というのは

 「実家・家族と」「施設・親と離れて・きょうだい2人だけ」

 「マンション・一人暮らし」・・・などを書きます。


 「社会とのかかわり」というのは

 保育所・幼稚園・小・中・高・大学・専門学校等・就職Aなどです。



 Jくんは、「社会とのかかわり」だけでも、小学校A・B、中学校A・B・Cというように、転校を繰り返していました。同時に、

 Jくんが転校するときというのは、施設A入所、家庭復帰、施設B入所・・・など、「生活しているところ」も、変わっていました。


 Cさんも、施設から自宅引き取りとなったときに、中学生という多感なときに、転校となっています。

 いきなり家族との共同生活が始まり施設や学校の友だちとも、突然のお別れ・・・。


 10代という若さで私生活の場(自宅や施設)が一変し 学校生活も一変する。

 しかも、自分の意思に関わりなく起きる。

 それが、一度ではなく、何度も起きる・・・。

 もし、そんな事態に直面していたら 自分ならどうしていただろうか?


 でも、JくんもCさんも前向きに おもしろく しんどいことを さらっと 話してくれました。


最後に 学校現場への伝えたいことは?との質問がありました。


 ”小学や中学は、卒業前にいずれも転校したため、その転校前の卒業アルバムは、どちらももらえなかった。

  一番友だち付き合いの長かったときの卒業アルバムは ちゃんと保管して 渡して欲しかった。”


 卒業後2年間だけ、卒業アルバムは保管されていた。

 でも そのことを知ったのは2年よりも後だった。

 そのため、中学校へ卒業アルバムを取りに行ったときには無かった、そうです。


 言ってもらえないと、先生もそこまでなかなか気が回らないのかもしれませんがもっともな話で 大切なことだなって 思いました。


”転校校前の先生が、転校先の先生にちゃんと情報を伝えて欲しい。

    もっと こどものことをきちんと気にかけて声かけしたり 配慮して欲しい。”


当時は 厚い壁を内にも外にも築いてたった一人で 自分で自分を守ろうと頑張ってたのかなって感じました。


そんな中学時代を過ごした時 その後の人生において自分は 心を閉ざす 思いを隠す

  周囲の人も 放置したまま 配慮する様子もなく 気付かない

そんな悪循環が起き 気づかぬうちに人間不信、誰も信じられない 自分なんて居なくていいといった気持ちが増してくるのでは?と思いました。

もし、転校した先で 暖かく 継続的に 気にかけてくれる誰か(学校の先生など)がいたら少しは その辛くて 絶望的な思いは 和らいだかもしれない

悪循環は もっと早く 断ち切ることができたかもしれない

今の職場やCVVのメンバーなどがそのままでいいんだよ 

というメッセージを送り続ける中でそうなんだ そのままの自分でいいんだ

  自分のありのままを認め 受け入れてくれる人がいるんだ

そう思えたとき 初めて 前向きに生きていこう 

  今施設に居るこどもたち一人ひとりの存在を まずは私が大切にしたい

  それは自分のためでもある

そんな思いがあふれてくるのかなと。


超多忙でありながら 頑張り続ける最近のCさんをみてふと そう思いました。



おまけ:

ミーティングのランチ。

鶴橋におしゃれなカフェができていました。



関連記事

すべて表示
チャイルドライン講演

7月30日、スタッフ2名が、講演してきました。 チャイルドラインの相談員研修のプログラムの中での講演でした。 ・生い立ちから、その後の生きづらさ、生きやすさを求めての経験談 ・社会的養護経験談と子育て ・参加者との質疑応答 でした。...

 
 
 

Comments


​CVV 事務局

​お問い合わせ(活動内容全般)

​葛城・森本弁護士事務所内

〒530-0047

 大阪市北区西天満4-1ー4 第三大阪弁護士ビル503号

TEL ; 06-6130-2930

FAX ; 06-6365-1213

Mail ; yes_cvv@yahoo.co.jp

​お問い合わせ(会計・事務担当)

eトコ・プロジェクト内

〒537-0024

​ 大阪市東成区東小橋2-5-32

TEL ; 06-6972-8757

FAX ; 06-6972-8757

​Mail ; info_cvv @yahoo.co.jp

月に1、2回 不定期で活動しています。

​活動に参加したい方は、事前にメールを頂くと活動の詳細を連絡させて頂きます。

更新日:2025,4、8 Children's Views & Voices

bottom of page